毎日一万歩を歩くことを目標に、ホームの廊下を一生懸命歩いて体力作り

 

 

こちらに越してきてまだ間も無い中山さんは、ようやく生活に慣れ始めたところといった感じで、スタッフ一同が見守りながら生活をサポートしているという印象を受けました。元来、陽気でスポーツ好きだったというので、この辺りの事からお話しをお聞きしてみたところ、意外な事実も見えてきてビックリ。実は詩吟をおやりになっていたのだそうです。

 

『病院の先生に肺活量が少ないから声を出しなさい、と言われましてね、何をやればいいのか分からなかったんだけど、友達が詩吟をやってるって言うから、これがいいんじゃないかって。それで詩吟を始めたんですよ。そしたら声が出せるようになってきたのよ。』

 

肺活量を増やすには声を出すのが一番。声を出すのはカラオケもいいけど、詩吟という渋い選択をしたんですね。声が出せるようになるという事は、腹腔に力が入るようになったという事で、腹筋も付き始めたということなんですね。なるほど、とても参考になりました。

 

『一人で外出するとどなたかにご迷惑をお掛けすることになってしまうかもしれないので、外出はいつもスタッフの方に付いてきてもらっています。ちょっとした買い物や散歩やなんかに出かけたりするのもいつもスタッフが付いてくれるんですよ。

たまに歩いていて自転車を見かけると、自転車は楽そうだから自転車にも挑戦してみようかな、なんてことを考えたりしながら、歩くことが体力づくりとせっせと歩いてます。

雨などで外に出られない時には、ホームの廊下が体力づくりのメインフロアです。』

 

『あまりやる事もないから、早寝・早起きしてますよ。夜はテレビ見たりもしますが、ほとんど何もしていないので、何かやらなくちゃ、と思ってはいるんですけど、ついのんびりしちゃいますね。自由に過ごしていられるのもここの特徴で良いところかなぁ・・。』

 

ご本人は穏やかな生活が送れればそれでいいとお考えのようですが、スタッフの方によると、中山さんは比較的体力もあり、どちらかというと足腰はお強い方だそうです。以前にはストレッチヨガなどにも通い、若い頃は卓球とバレーボールをやっていらっしゃいました。今でも、バレーボールや卓球のTV観戦を楽しんでいらっしゃるとのこと。

 

「ホームで毎日午前と午後の2回程度、ラジオ体操を始めてはどうか。」というようなご提案も出されました。スタッフも、「中山さんの年代(80代)にはラジオ体操は馴染みのあるものだから、それもいいかもね」と、これからの話について、とても盛り上がりました。