毎日を楽しく過ごすコツはリベコラがあるから。
そして自分の意志の力で
能動的に動くという信念を持つこと
「このホームに来て毎日がとても楽しくなりました」、という仲田さんと杉岡さんのご自慢の趣味は本格的なコーラスに参加していること。そしてジムや体育館に通って運動することも欠かしません。でもこのホームに入る決心をするまでにはとても複雑な事情があり、悩める日々を過ごしていたと言います。
『長男夫婦と孫に囲まれての同居生活は、主人が亡くなると共に徐々に壊れていきました。仕事を持つ長男の嫁の負担を少しでも減らしてあげようと、とった行動が裏目に出たり、長男夫婦の食卓の笑い声を聞いて、思わず寂しさや虚しさが込み上げてきたりして、私自身が鬱状態になってしまったのです。
そんなある日、長男の嫁から乳がんであることを告げられました。そして、つい口走ってしまったのです。「私との同居暮らしのストレスで病気になってしまったのね・・」と。
この日からそんなことを言ってしまった後ろめたさもあり、「もう一緒には暮らせない」と思うようになったのです。
地元に住むお友達3人に相談したり、妹達にも相談してみましたが、皆が口を揃えて、別々に離れて暮らした方が良いと言います。そんな中、大親友の一人からこのロイヤル川口のチラシを貰いました。思いきって電話をしてみたら、電話に出られた担当の方がとても感じが良くて、見学に行くことに。いざ来てみると出迎えてくれた方々がとっても良い表情を返してくれるのです。もうそれだけで、スタッフの人達の心遣いが伝わってきて、すぐにここに決めてしまったんです。』
仲田さんがここに決めた理由は、こんな感じで始まりました。
杉岡さんの場合は一人暮らしに加え、ある事件をきっかけに「このままでは誰かに迷惑を掛けてしまうかもしれない。」という不安感が決心を早めたのだそうです。
『ある日、なんとなく胸がざわめいて外を覗いてみると、何台もの消防車や救急車が駆け付け、野次馬も大勢集まり大騒ぎしているではありませんか。外が騒がしい感じはしたものの消防車や救急車のサイレンは聞こえなかったし、、、。その時、初めて気付いたのです。耳が聞こえていないことに・・。
これは大変だ、こんな状態ではいつか誰かに迷惑を掛けてしまうかもしれないと思った途端、一人暮らしの不安がのしかかり、老人ホームの広告に目を向け始めていました。
ロイヤル川口の広告を見て、資料を取り寄せるまでに時間はかかりませんでした。とはいえ一人は寂しいと思い、最初はお友達と一緒に茨城県石岡市のロイヤルハウス石岡にしようかと思いましたが、甥っ子から「遠いからしょっちゅうは訪ねていけないよ。」と言われて考え直すことにしました。
ロイヤル川口も見学に来たのだけれど、その時見たお部屋が、ちょっと日当たりが良くない感じだったので、決心をしかねていたんです。
1カ月ほど経った時、ロイヤル川口のご担当者から、日当たりの良い条件にぴったりのお部屋が空いたという連絡を頂いて、早速、体験入居してみました。その時にお昼をご一緒した仲田さんが、とっても楽しい方で、すぐにでもお友達になれそうだと思ったんです。一緒に来た妹も、楽しそうな私達を見て、「ここに決めたら?」と言ってくれて、それですぐに決めてしまったんですよ。一人暮らしの時はいつも気を張って生活をしてきたので、すぐ傍にお友達が出来きて、常に見守ってくれている誰かがいるということがとても安心感を与えてくれたんです。今は出来るだけ身体を動かすようにしながら、おしゃべりをして楽しく過ごしています。』
『私達はホームの近藤本部長が名付けた“リベコラ”というコーラスに参加しています。明るく愉快なコーラスグループという意味なのですが、本物の声楽の先生に習っているんですよ。本格的な練習も行っていますし、今年のクリスマスには、英語でホワイトクリスマスを歌うんです。ホームの皆さんもとても楽しみにしてくれているんですよ。
また、運動することも欠かしません。私(仲田さん)は週に4回は体操をするために出かけて行きます。それと、洗濯はタライを使って手でゴシゴシやるんです。だって手を動かす事は脳トレになりますからね。』
今は少し体の動きが不自由になり外出を控えているという杉岡さん。ホームの廊下を行き来きしてリハビリをされている姿からは、とっても強い意思を感じます。
「何事もその気にならなければ思うように行動することはできないもの、だからいつもしっかりとした気持ちを持って、どんなことにも取り組まなきゃね」と話しながらも、このことを教えてくれたのが杉岡さんだと、仲田さんはおっしゃいます。そうしてお顔を見合わせて微笑んでおられました。