現在、全国に200万人いると言われている「認知症」ですが、実際に
認知症とはどのような病気なのか、もう一度ご紹介したいと思います。

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認知症とは

一度獲得された知能が何らかの原因によって障害を受け、持続的に低下
した状態をさします。

診断基準としては、
①:一度獲得された知的機能が何らかの原因によって低下すること。
②:不可逆的(元に戻らない)こと
③:知的機能の手かによって社会生活や家庭生活に支障をきたすこと。

です。記憶力や、周りの認識する力が「一時的に低下したが元に戻った
場合」は「せん妄」と言います。元に戻らない状態が「認知症」です。

また、認知症かどうか判断するには「エピソード記憶の欠落」状態も
単なる物忘れと認知症を見分ける一つの参考になります。

●単なる物忘れ
電話があった事は、覚えているがかかってきた人の名前を忘れる。

◎認知症
電話があった事自体を忘れてしまう。

※あくまでも参考なので、上記の症状が現れたからと言って確定した
わけではございません。認知症の診断には専門のお医者さんへの受診
や、画像診断が必要です。

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認知症にともなう周辺症状

認知症は、記憶力の低下、周辺状況の認知機能の低下の他、徘徊や
妄想、暴言などの行動が出てくる場合があります。目に見える奇妙
な行動に介護する側は戸惑い、何とか止めようとしますが、本人に
とっては何らかのサインなので、無理に止めようとすると行動自体
がエスカレートする場合がございます。

また、最近テレビの特集などでも取り上げられていますが、認知症
の方々は記憶が全く無くなるのではなく、「嬉しい」「悲しい」等
の感情は一般の人よりも強く感じますし、覚えていますので対応方法
にも工夫が必要です。

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認知症と寄り添う

タイトルにも書いた「認知症と寄り添う」方法ですが、実際に個々で
様々な症状が現れます。もし自分の家族がいつもと違う行動をした時、
一瞬悪い予感がよぎってもなかなか認められないことと思います。

しかし、認知症ケアで大事な事はできるだけ早期発見する事と、信頼
できる相談窓口を持つ事、そして、認知症の病気をきちんと理解し、
事前準備を想定しておくことです。

もし、少しでもご不安な事や、御相談したい事がございましたら、
お気軽にご相談ください。